Clonezilla(Ubuntu-based)を使ってみた

目次



Clonezilla(Ubuntu-based)を使って、Windows PCのディスクのイメージバックアップ/リストアをしてみたので、メモにまとめておきます。

Clonezilla Live の起動メディアを作成する【DVD】

  • 以下のファイルがダウンロードされる
    • clonezilla-live-20190707-disco-amd64.iso
    • 307,232,768 バイト
    • SHA1 : 45a68de686ca1c0787eb814e2dc9db415342bef9
  • ダウンロードしたisoファイルをDVD-Rなどに焼きます。

Clonezilla Live の起動するメディアを作成する【USBメモリー】

USBメモリーで起動する Clonezilla Live の起動メディアを作成します。

※前段の手順で、Clonezilla をダウンロードしておきます。(iso形式でダウンロードすること)

  • Clonezilla Live を入れるUSBメモリをUSBポートに差し込む。
  • USBメモリをフォーマットしておきます。
    • FAT32
    • クイック フォーマット
  • Tuxboot を実行する
    • tuxboot-0.8.3.exe
  • オフライン環境で Clonezilla Live USBメモリを作成したいので、以下の様に設定します。
    • 「Pre Download」を選択→「ISO」、isoファイルを指定する。
    • Type:USB Drive
    • Drive:(USBメモリのドライブ)
    • 「OK」をクリック。
  • ここでは、5分ほど待ちました。
  • 出来上がり。


ディスクをイメージバックアップする【初心者モード】

ここでは、Clonezilla を使用して、HDDのイメージバックアップ取得しNASに保存します。

  • Clonezilla Live のDVDをドライブにセットし、DVDから起動します。
  • 起動画面
    f:id:HopStepLab:20190909002726p:plain

  • f:id:HopStepLab:20190909002730p:plain
    [Enter]キーを押すか、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190909002733p:plain
    「ja_JP.UTF-8 Japanese | 日本語」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002737p:plain
    「Keep デフォルトのキーボードレイアウト(英語キーボード)を維持」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002741p:plain
    「Start_Clonezilla Clonezilla を開始します」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002748p:plain
    「samba_server Samba サーバをマウント」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002752p:plain
    「static 固定 IP アドレスを使用」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002757p:plain
    このパソコンのIPアドレスを指定します。初期値は 192.168.120.1。

  • f:id:HopStepLab:20190909002800p:plain
    ネットマスクを入力する。ここでは 255.255.255.0 を指定。

  • f:id:HopStepLab:20190909002804p:plain
    デフォルトゲートウェイを入力します。初期値は 192.168.1.254。イメージファイルを格納する共有フォルダが同一セグメントの場合は空白でもよいです。

  • f:id:HopStepLab:20190909002809p:plain
    DNSサーバを入力する。初期値は 8.8.8.8。IPアドレスで通信させるため、ここでは空白にします。

  • f:id:HopStepLab:20190909002813p:plain
    イメージ格納先サーバの IPアドレスを入力します。初期値は空白。

  • f:id:HopStepLab:20190909002816p:plain
    とりあえず入力しない。

  • f:id:HopStepLab:20190909002820p:plain
    初期値は administrator。

  • f:id:HopStepLab:20190909002824p:plain
    保存先のフォルダをしています。初期値は /images /c$ とかも指定できます。

  • f:id:HopStepLab:20190909002832p:plain
    とりあえず、autoを選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002836p:plain
    Okを押して、次の画面でパスワードを入力します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002844p:plain
    接続できたことを確認します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002847p:plain
    「Beginner 初心者モード」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002850p:plain
    「savedisk ローカルディスクに保存」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002854p:plain
    指定した名前のフォルダが作成され、その中にイメージファイルや定義ファイルが格納されます。

  • f:id:HopStepLab:20190909002858p:plain
    コピー元のディスクを選択します。[Space]キーを押して * が付けば選択状態です。

  • f:id:HopStepLab:20190909002905p:plain
    「はい、保存イメージをチェックします」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002908p:plain
    ここでは「イメージを暗号化しない」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002912p:plain
    「すべての処理の完了時に実行する、再起動/シャットダウン/他を選択して下さい」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002916p:plain
    [Enter]キーを押します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002919p:plain
    [y][Enter]を押します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002925p:plain
    イメージバックアップが始まるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190909002928p:plain

  • f:id:HopStepLab:20190909002932p:plain
    イメージのチェックが始まるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190909002937p:plain
    [Enter]キーを押します。

  • f:id:HopStepLab:20190909002941p:plain
    イメージバックアップが完了したら、「電源OFF」を選択する。

  • f:id:HopStepLab:20190909002946p:plain
    ClonezillaをDVDで起動した場合は、自動的に排出されます。[Enter]キーを押して終了します。
  • イメージファイルが出来ていることを確認します。


ディスクをイメージバックアップする【エキスパートモード】

エキスパートモードの場合は、細かなオプションを指定することができるようになります。

  • ここまでの手順は、イメージバックアップの時と同じなのでそちらを参照。

  • f:id:HopStepLab:20190914002938p:plain
    「エキスパートモード」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914002942p:plain
    ローカルHDDのイメージを取得したいので「ローカルディスクをイメージに保存」を選択。

  • f:id:HopStepLab:20190914002947p:plain
    指定した名前のフォルダが作成され、その中にイメージファイルや定義ファイルが格納されます。

  • f:id:HopStepLab:20190914002951p:plain
    コピー元のディスクを選択します。[Space]キーを押して * が付けば選択状態です。

  • f:id:HopStepLab:20190914002955p:plain
    partcloneでNTFSのディスクのイメージが取得できるようなので「優先度: partclone > partimage > dd」を選択。

  • f:id:HopStepLab:20190914002959p:plain
    ここでは、「-rm-win-swap-hib もしあれば Windows 中のページとハイバネーションファイルを削除」を追加で選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003003p:plain
    圧縮方法や圧縮率が選べます。ここでは、「並列 GZIP 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用)」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003007p:plain
    イメージファイル1つのサイズを指定します。ここでは 4096(=4GB)を指定。

  • f:id:HopStepLab:20190914003014p:plain
    「はい、保存イメージをチェックします」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003018p:plain
    「イメージを暗号化しない」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003022p:plain
    「すべての処理の完了時に実行する、再起動/シャットダウン/他を選択して下さい」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003026p:plain
    [Enter]キーを押します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003030p:plain
    [y][Enter]を押します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003033p:plain
    イメージバックアップが始まるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190914003037p:plain

  • f:id:HopStepLab:20190914003040p:plain
    イメージのチェックが始まるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190914003044p:plain
    [Enter]キーを押します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003049p:plain
    イメージバックアップが完了したら、「電源OFF」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190914003053p:plain
    ClonezillaをDVDで起動した場合は、自動的に排出されます。[Enter]キーを押して終了します。
  • イメージファイルが出来ていることを確認します。



イメージをディスクにリストアする【初心者モード】

先の手順でNASに取得したイメージを、ディスク(HDD)にリストア(復元)します。

  • ここまでの手順は、イメージバックアップの時と同じなのでそちらを参照。

  • f:id:HopStepLab:20190913234931p:plain
    「初心者モード」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913234934p:plain
    「イメージをローカルディスクにリストア」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913234938p:plain
    リストアするイメージを選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913234942p:plain
    リストア(復元)先のディスクを選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913234945p:plain
    「はい、リストア前にイメージを確認します」を選択する。省略してもリストアはできるようです。

  • f:id:HopStepLab:20190913234950p:plain
    「シャットダウン」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913234959p:plain
    イメージのチェックが行われるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190913235008p:plain
    ディスクの内容が上書きされる!と2回警告が表示されるので、良ければ[y][Enter]を押します。

  • f:id:HopStepLab:20190913235012p:plain
    イメージのリストアが行われるので、しばらく待ちます。

  • f:id:HopStepLab:20190913235016p:plain

  • f:id:HopStepLab:20190913235022p:plain
    リストアが完了したら、「電源OFF」を選択します。

  • f:id:HopStepLab:20190913235029p:plain
    ClonezillaをDVDで起動した場合は、自動的に排出されます。[Enter]キーを押して終了します。



イメージバックアップ/リストアにかかる時間について

参考まで、オプションの組み合わせの結果を載せておきます。

  • ディスクは、コピー元/コピー先、共にSSDを使用しています。
  • ネットワークは、10GB-LANで接続されたNASにコピーしています。
  • ディスクの使用領域:21.9GB、全領域:126GB


Clonezilla コピー先 モード -rm-win-swap-hib 圧縮 バックアップ 所要時間 イメージファイルサイズ リストア所要時間
Debian ローカルディスク エキスパート ON -z1p 並列 GZIP 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用) 3:10 6.25GB 22ファイル 1:34
Debian ローカルディスク エキスパート OFF -z1p 並列 GZIP 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用) 3:08 6.25GB 22ファイル 1:32
Debian ローカルディスク エキスパート ON -z1 gzip 圧縮を使用(高速でイメージはより小さい) 5:06 6.27GB 22ファイル 1:32
Debian ローカルディスク エキスパート ON -z2p 並列 bzip2 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用) 2:54 5.75GB 22ファイル 1:24
Debian ローカルディスク エキスパート ON -z2 bzip2 圧縮を使用(低速だが最小イメージ) 14:48 5.75GB 22ファイル 1:26
Debian ネットワーク エキスパート ON -z1p 並列 GZIP 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用) 1:50 6.17GB 22ファイル 1:58
Ubuntu ネットワーク 初心者モード - - 1:54 未計測 2:48
Ubuntu ネットワーク エキスパート ON -z1p 並列 GZIP 圧縮を使用(マルチコア/SMP 用) 1:38 未計測 未計測


記事内の環境について